ろ過装置、排ガス処理装置、脱臭装置、サイレンサー、ミスト分離装置のメーカーです。
排ガス処理・脱臭事業
クリーンな空気を
大気汚染が社会問題となっている現在、事業所などから排出されるSOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)、HCl(塩化水素ガス)などの有害ガスは厳しい規制下にあります。
「排ガス処理のエキスパート」としての過去40年間に蓄積した豊富なノウハウと納入実績から、ますます高度化するニーズに対応した排ガス処理装置のカスタム設計、据付工事、アフターサービスをご提供します。
発電用ボイラーやディーゼルエンジンなどから発生する排ガス中のSOx(硫黄酸化物)を、アルカリ剤を用いて吸収除去します。
高温・有害ガスは、予冷室で冷却された後、脱硫装置に導入されます。
その後、脱硫塔内部のトレイ(多孔板)上で、上部より供給された循環液と気液接触し、効率的に吸収除去されます。
反応塩濃度を制御するため、脱硫装置の循環液の一部を系外に抜き出します。循環液にはCOD成分となる亜硫酸マグネシウムや未燃カーボンなどの固形物を多く含みます。そのため、酸化槽では効率よくCODを低下させ、その後、SSフィルターで固形物を分離してから、排水します。
都市ごみ焼却炉より発生する高温・有害ガス (HCl、SO2)は、まず冷却室で冷却された後、苛性ソーダを用いて吸収処理されます。また、装置の上部では、冷却水で減湿することで、白煙防止を行います。
下水汚泥を焼却する際に発生する高温・有害ガスを、苛性ソーダを用いて吸収処理します。また、処理水により減湿を行います。
NOx(窒素酸化物)は、ボイラー、ディーゼルエンジン、ガスタービンなどから発生し、酸性雨や光化学スモッグの原因となります。NOx低減対策として、現在では経済性と信頼性から、SCR(選択触媒還元)が主流になっています。ミウラでは豊富な納入実績から得たノウハウにより、最適な設計を提案します。
【アンモニア水による脱硝装置】
脱硝装置は、排ガス性状、配置スペースなどに合わせてタテ形、ヨコ形が選択可能です。触媒層には、150×150mmのハニカム触媒を束ねた触媒モジュールを設置します。アンモニア水を二流体ノズルで噴霧し、蒸発器で気化させ、触媒層の手前で排ガスと混合させます。出口のNOx濃度によって、アンモニア水の注入量を自動でコントロールします。
NOxを含む排ガスにNH3(アンモニア)または尿素水を還元剤として添加し、触媒層を通過させ、無害なN2(窒素)に還元します。
排ガス性状に応じて、最適な触媒を選定します。
性能を発揮するには、還元剤を排ガス中に均一に分散させることが重要です。ミウラでは、CFDにより分散性を確認、検討することが可能です。